インド人材を採用すべき理由
世界最大の理系人材輩出国インド、そのスケールとクオリティに注目!
「国内でエンジニアが足りない」「採用してもなかなか育たない」
――こんな悩みを抱える日本企業、増えてきています。特にIT、機械、電気、化学などの分野では、新卒・中途問わず、理系人材の確保がどんどん難しくなっているのが現状です。
そんな中、今注目されているのが“インド人理系人材”です。
実はインドって、「世界最大の理系人材輩出国」と言われています。
今回は、そんなインドの理系人材の“数”と“質”の両面について、詳しく紹介します。
■圧倒的な“数”に注目!年間150万人以上が理系学部を卒業
まずは「数」についてです。
インドでは毎年、理工系学部(エンジニアリング、サイエンス、テクノロジー系)を卒業する学生がおよそ150万人以上いるとされています。この規模、世界でもトップです。
比べてみると、日本は年間で理系の大卒者が約10万人前後。
中国でもおよそ120万人前後です。しかもこの数は今後さらに増加傾向にあります。
インドでは特にエンジニアリング系の人気が強く、大学の工学部には全国から優秀な学生が集まってきます。
家庭の教育熱も高く、「エンジニアになって海外で活躍してほしい」と願う親も多いため、
自然とSTEM教育(Science, Technology, Engineering, Math)への注目度も高いです。
■ IITをはじめ、世界に誇る“質の高さ”も魅力
そしてもう一つのポイントが「質」。インドの大学が、
日本ではあまり知られてないかもしれませんが、世界的に見てもレベルの高い大学がたくさんあります。
たとえば、「インド工科大学(IIT)」。これは日本で言うところの旧帝大に近い存在で、国内トップの理工系大学群です。
IITボンベイやIITデリー、IITマドラスなど、複数のIIT校が世界大学ランキングで毎年上位にランクインしています。
理系分野における世界大学ランキングを見ると、マサチューセッツ工科大学が1位。
東京大学が18位、そしてIITデリーは26位、京都大学が65位です。
IITの入試は非常に難しく、全国から何百万人もが受験して、合格できるのはほんの数パーセントという狭き門。
そのぶん、入ってくる学生のレベルが非常に高いです。
実際、GoogleのCEOサンダー・ピチャイやMicrosoftのCEOサティア・ナデラも、IIT出身。
卒業後は海外の大学に進学したり、グローバル企業に就職したりと、世界でバリバリ活躍している人材が多数います。
しかも大学の教育内容も実践的で、産業界とのつながりが非常に強いのが特徴です。
IITではキャンパス内にインキュベーション施設(スタートアップ支援センター)や共同研究センターが設けられていて、IBM、Intel、Tataなど、グローバル・インド両方の大手企業と研究プロジェクトを行っています。
つまり、インドのトップ大学では、座学だけでなく、実際のプロジェクトや社会課題に基づいた学びが重視されています。
だからこそ、卒業したばかりでも「実務に強い」「プロジェクト経験がある」人材が育ちます。
■日本企業がインド理系人材に注目しはじめた
ここ数年、日本企業によるインド人エンジニアの活用が新たなフェーズに入っています。
これまで「人件費が安いから」として行われてきたオフショア開発とは異なり、
いまやインドは“最先端の技術研究”を担うR&Dの中心地として注目されています。
今回は、メルカリ・ソニー・富士通といった具体的な事例を取り上げ、
日本企業がどのようにインドの理系人材を活用しているのかを見ていきましょう。
①メルカリ|AI・検索技術の中核をインドへ
フリマアプリのメルカリは、2023年にインドのバンガロールに新たな拠点「Mercari India」を設立。
目的は、単なる人材補完ではなく、AI・検索アルゴリズムなどの中核技術を現地で開発・研究するためです。
特に注目すべきは、IIT(インド工科大学)などのインドのトップ理系人材を本社級の待遇で採用している点。 言語的な障壁が少なく、グローバルな視点を持った優秀なエンジニアが、メルカリの成長を支えています。
②ソニー|バンガロールで画像認識AIを研究
ソニーは、以前からバンガロールに拠点を持っていましたが、近年はその位置づけが大きく変化しています。
監視カメラや医療画像など、画像認識におけるAI開発の重要プロジェクトを、現地チームがリード。
単なる補助業務ではなく、日本の未来を担う技術開発の一角を、インドで進めています。
③富士通|「インド=グローバル戦略の拠点」へ進化
富士通は、2022年にハイデラバードに1,000人規模のR&D体制を整備。
ここでは、クラウド、サイバーセキュリティ、ソフトウェア開発など、将来を見据えた技術開発が行われています。驚くべきは、その位置づけで、日本や欧州、北米と対等に連携するグローバル開発体制の中で、インド拠点がフル活用されています。
■ Global Career Labでは、こうした動きを全力でサポート
私たちGlobal Career Labでは、日本でのインド人材採用もインド拠点進出時の採用も支援します。
これからの技術開発を共に進めていくパートナーとして、インド人材の活用をご検討中の企業様は、ぜひ一度ご相談ください。