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”日本企業がインド人材に注目する理由 ‐①インド人材のハングリーさ“

”日本企業がインド人材に注目する理由 ‐①インド人材のハングリーさ“

 

 

1. 今、日本企業から注目を集めるインド人材

ここ数年、日本の企業でも「インドの人材を採用したい」という声が少しずつ増えてきています。

特にITやエンジニアの分野では、「英語ができて技術力も高いし、

人材の数も豊富」と前向きとインド人材の有望さに注目する企業が少しずつ増えています。

 

中には実際にインドに開発や営業拠点を立ち上げる会社も増え着てきましたし、

また大学での新卒採用会等を通してインドの優秀な人材を日本で採用する企業も増えています。

 

一方で、“日本とインドだと文化も違うし、インド人材の採用は難しそう”、

”同じ外国人材なら、中国や東南アジアからの採用の方が無難そう“、

と考えている企業の方が多いのではないかと思います。

 

今後、そういったインド人材採用には興味があるけど、

なぜインド人材が魅力なのかが分からないという企業様に向けてインド人材の魅力をお伝え出来たと思います。

1回目の今日は、”インド人材のハングリーさ”について共有していきたいと思います。

 



2.ハングリーなインドの若者たち

インド人材の採用活動に関わり、また現地で実際にインド人メンバーと働いていて感じたインド人の魅力の1つが、インド人材は成長・キャリアアップに対して、とてもアグレッシブであることです。

彼らが自身のキャリアアップハングリーなのには、理由があります。

 

まず第一に、働く目的がすごくはっきりしていること。インドでは“家族”との関係性がとても強く、

多くのインド人にとって「就職する=家族の未来を支える」っていう意識がとても強いです。

 

単に自分の生活のために稼ぐというより、「親に楽をさせたい」「弟や妹の教育費を払いたい」

「実家の暮らしをもっと良くしたい」っていう気持ちが根底にあり、

だからこそ、キャリアップして自身の給与を高める事に対してとてもアグレッシブな人が多いです。

 

実際、インドで働く若手エンジニアへのアンケートでは、

約74%が「家族の生活をよくすることがキャリアのモチベーションになっている」

と答えたというデータもあります。

 

もう一つのインド人材がハングリーな理由は、インド社会の“競争の激しさ”です。

インド社会では稼げる職業といえば医者かエンジニアなので、

親は自身の子供を医者やエンジニアにすべく教育にお金を投資しています。

 

インドの工科系の有名大学の倍率はどこも高く、

特に優秀層が集まるIIT(インド工科大学)みたいな大学に入るには、

全国で何百万人もが受験して、そのうち合格できるのはたったの1〜2%です。

 

アメリカのハーバード大学でさえ合格率は5%を超えているので、IITの難しさは世界トップレベルです。

また、インドの人口動態は日本とは真逆で若い人が非常に多く、特に新卒採用時の競争は熾烈です。

 

大卒でも仕事を見つけられない人も20%‐30%おり、いかに有名な大学に入るか、

また入った大学でいかに実務的なスキルを身に着けるかについて真剣に考えている学生が多い印象です。

 


3.新卒で1000万円の内定を得るインド人学生たち

これは先日訪問したインドのある工科大学で撮影した写真で、

企業協賛のソフトウェア開発プロジェクトに参加する学生の様子です。

この大学では、企業との共同研究に積極的に取り組んでおり、

インドのみならず、日本や欧米の有名企業から出資を受けて新規技術の共同開発や、

優秀な学生にプロジェクトをアサインして新規の技術やプロダクト開発を行っています。

 

授業は3時頃までに終わりますが、共同研究は毎日18時‐19時頃まで行われるそうです。

この研究には大学1年生から参加でき、授業で学んだスキルを実際の最先端の技術を持つ企業のプロジェクトで役立てることが出来ます。

 

そんな環境でしのぎを削った学生たちの中には、

新卒で500万ー~600万インドルピー(850万円~約1,000万円)をの内定をもらう学生もいるそうです。

インドの大卒者の平均年収は約50万円~60万円程度ですから、新卒で1000万円は破格です。

 

そんな修羅場をくぐり抜けてきた人たちだからこそ、自然と「努力しないと何も手に入らない」

「自分でチャンスを掴みに行かないと置いていかれる」っていう思考が身についています。

 

彼らは一見おとなしく見えるかもしれないけど、

自身の成長や新たな学びに対してとてもハングリーである人が多いです。

 


4.社内の活性化につながるインド人材採用

この“ハングリー精神”を持ったインド人材が職場に入ると、

日本企業の空気にも変化が起こるのではないかと思います。

 

自身で積極的な提案してきたり、「この技術、今試してみてもいいですか?」

と新しいことにチャレンジしようとしたり。

また、そういう姿勢が、周囲の日本人社員にも刺激になると思います。

 

インド人に限ったデータではありませんが、2021年に株式会社ディスコが実施した調査によると、

外国人を採用して社内で起こったポジティブな変化は以下の通りでした。

 

 

*株式会社ディスコ 「外国人留学生/高度外国人材の採用に関する調査」 (2021年12月)より

 

異文化や多様性への理解の向上やグローバル化に向けた意識の醸成に加えて、

日本人社員への刺激や社内の活性化につながった企業が多い結果になっています。

 

 

今回の記事を参考にしていただき、単なる人手不足の解消だけではなく、

社内の活性化のためにもぜひインド人材の活用を検討してもらえたらと思います。

インド人材の採用やインターンシップでの受け入れに関心のある企業様はぜひお気軽にご連絡ください。

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